募集馬の一覧が発表され、キタサンブラックの半弟やドウデュースの半妹など豪華なラインナップのインゼルですが、これまでの成績はどうなのか気になっている方も多いかと思います。
SNSなどでは不満の声も一定数見られ、更新頻度や内容に関する不満に加えて成績面での物足りなさを感じている人も多いので、これまでの2年間の成績を振り返ることで、募集開始を控えた現在のインゼルの状況を整理してみたいと思います。
若干ネガティブな記事になってしまい申し訳ないですが、良かったらご覧になって行って下さい。
2020年産/2021年産のインゼルの成績
まずはインゼル全体での3歳馬と4歳馬の成績を記載していきます。
成績を見ると勝ち上がりは50%前後とかなり優秀でキャロットやシルクなどのトップクラブにも負けない数字を誇っています。
一方で2勝目以降が遠い馬が多く、2勝馬率、3勝馬率の値がガクッと下がっています。オーサムリザルトが大活躍で目立っていますが、その陰では他に3勝している馬がいない現状です。
同じ条件で他クラブと成績を比べてみましたが、募集金額が近いキャロットには複数勝利馬率でダブルスコアを付けられ、募集金額が約半分のウインと同程度の複数勝利馬率なので、価格の割には物足りない印象が強いイメージです。
3,4歳馬での成績なのでこれから活躍する馬もいると思いますが、一口クラブの中でもかなり高い募集金額に対して大物が少ないのでコスパの悪いクラブと言われても仕方がない成績かと思います。
インゼルの価格帯別の成績
ここではもう少し深堀して価格別の成績分布を確認していきたいと思います。前段と同じく過去2年分の成績を価格帯別に整理した結果が下記になります。
この表からも明らかなように高価格帯の不振が目立ちますね。1000万台と2000万台の成績はかなり優秀で大物は出ていないですが、この価格帯であれば勝ち上がって、レースを走ってくれれば十分満足できるのではないかと思います。
一方で4000万以上の馬になると一気に悲惨な結果となりますね。この価格帯だと複数回勝ってOPや重賞への出走も期待したくなると思うのですが、現実は勝ち上がるがやっとという所ですね。
華やかな血統背景やべた褒めコメントから現実に落とされるケースも数多く見られるので、この辺りが満足度が上がってこない原因かと感じました。
おわりに
本記事では募集に先駆け過去2世代のインゼルサラブレッドクラブの成績を整理してみました。以下まとめです。
- 勝ち上がり率はトップクラスながら上位クラスまで勝ち上がっているのはごくわずか
- 低価格帯の成績が優秀な一方、高価格帯の不振が際立っている
上記の結果を踏まえると、豪華なラインナップに夢を託すにはリスクもかなりある状況と言わざるを得ないので、今年もリーズナブルな馬へ出資しようかと個人的には考えています。
とは言え、まだ3世代目の新興クラブと未知数な点もあるので、これからオーサムリザルトに続く活躍馬が現れることを期待したいです。
次は募集馬の情報が出揃ったタイミングで記事を書きたいと思いますので、よろしくお願いします。