三冠馬デアリングタクトを輩出したノルマンディーサラブレッドレーシング。どのようなクラブか興味を持っている方も多いかと思います。
本記事ではノルマンディーサラブレッドクラブの特徴と私が出資していて感じたメリット・デメリットを紹介します。
本記事を読んでノルマンディーへの入会検討の参考にして頂ければと思います。
ノルマンディーの基本情報
ノルマンディーの基本情報は以下になります。
- 入会金:11,000円 (無料キャンペーンあり)
- 月会費:1,100円
- 募集口数:400口
- 維持費:約1,000円~2000円/1頭 (実費請求)
- 募集頭数:約50頭
特徴としては全体的に出走回数が多い点と地方継続が挙げられます。
出資馬の走る姿を多く見られることはありがたいことですが、成績的に厳しい馬でも解散されず維持費を払い続けることになるので注意です。
また、募集時の抽選の仕組みに特徴があり、「口数調整を行った上で抽選」の方式となっています。
口数調整を行った上での抽選方式
ノルマンディーでは申し込み口数が募集口数を超えた場合にまず「3口→1口」など複数口申込の口数を減らす調整を行います。それでも口数を超過している場合に限り抽選が行われます。
この制度は私みたいに1口だけ出資したい人にとっては当選確率の向上に繋がるので嬉しい制度ですが、自信のある馬に複数口出資したい方は1口しか出資出来ない可能性が高くなるため大きなデメリットとなります。
ノルマンディーの強み
ノルマンディーの強みは下記の2点です
- 月会費が格安
- 馬の値段が安くバリエーションも豊富
他にも最近は控えめになっていますが、残口がある馬に対して出資申し込みをした際にこれまでの出資口数に応じてポイントを追加する「お得意様キャンペーン」もあります。
以下で上記2点について説明します。
月会費が格安
何といってもノルマンディーの最大の強みは月会費がたったの1,100円という点です。他のクラブでは通常3,000円台なので、約1/3になります。
出資馬の頭数や状況にかかわらず毎月固定の費用となる月会費は実際に一口馬主を始めてみると意外と大きい負担になります。
この月会費が低い点を利用して、セカンドクラブとしてノルマンディーを利用している会員の方も多いかと思います。
馬の値段が安くバリエーションも豊富
月会費だけでなく、馬代金も安いのがノルマンディーの強みです。
近年、全体的に募集価格が上昇傾向ですが、2020年産で募集された58頭中49頭が1口5万以内、21頭は1口3万以内の非常にリーズナブルな価格になっています。
また、結構マニアックな種牡馬も募集されており、玄人好みのラインナップと言えます。
ノルマンディーの弱み
ノルマンディーの弱みは下記の2点です
- 育成が超スローペース
- 近年は申し込み多数で様子見が出来ない
上記2点は近年特に顕著になっていますので、以下で説明します。
育成が超スローペース
ノルマンディーはとにかく育成がスローです。他クラブが15-15開始した段階でも20秒前後の調教をしていることが珍しくありません。(大体春先になって順調な馬が15-15をする位です)
その影響でデビューも遅く、私の感覚では2歳の間にデビューできれば早い方、新馬戦期間にデビューできればまずまずという感じです。
事実、今年の4月でも1/4が未デビューの状態となっています。
早期デビューが必ずしもプラスとは言いませんが、近年の早期デビューの傾向が強くなっている時代からは逆行していることは確かです。
デビューが遅くなればなるほど勝ち上がりの機会は少なくなり、配当金ももらえない、出資馬の走る姿も見る機会が少なくなると一口馬主にとってはデメリットが多いかと思います。
近年は申し込み多数で様子見が出来ない
このデメリットは3冠馬デアリングタクトが誕生したことにより一気に注目度が増した弊害とも言えます。
私が入会した頃は抽選も厳しくなく様子見が出来る馬も多かったので、育成を見ながら始動が早い馬に出資することが出来ていましたが、近年は様子見が出来る馬が減ってしまいました。
上記でも記載した通り、ノルマンディーは育成がスローかつ進み具合が未知数なので、様子見せずに募集段階で出資するのは少しハードルが高くリスクと感じます。
まとめ
本記事ではノルマンディーの特徴およびメリット・デメリットを紹介しました。
固定費である月会費と馬代金を抑えながら、出資馬の走る姿を多く見たい方にはおすすめのクラブになります。
勝ち上がり率が高いクラブをメインクラブに据え、ノルマンディーをセカンドクラブとして活用する方法もおすすめです。