一口馬主で出資馬を検討する上で重要な要素の1つとなる種牡馬については産駒の成績、配合の良し悪し、適性など様々な判断基準があるかと思いますが、どの種牡馬を選べば良いか悩んでしまいますよね。
お財布事情を無視して良ければサイアーランキングの上位の種牡馬から選ぶのが確実ですが、限られた予算の中では出来ればコスパの良い種牡馬を選びたいのではないでしょうか。
本記事では2023年のサイアーランキングと種付料の2つの情報からコスパの観点も含めたおすすめの種牡馬を紹介していきたいと思いますので良かったらご覧になって下さい。
サイアーランキング上位の種牡馬と種付料
それでは早速ですが、サイアーランキング上位の種牡馬とその種付料を紹介していきたいと思います。対象の種牡馬は「年間サイアーランキング」と「2歳サイアーランキング」に分けて紹介したいと思います。
年間サイアーランキング上位の種牡馬
まずは年間サイアーランキングの紹介になります。個人的に成績が良いと感じた種牡馬は黄色、微妙だと感じた種牡馬は青色で塗りつぶしています。また紹介する種牡馬については亡くなった馬や種牡馬引退した馬は割愛した上位30位までを紹介しています。
年間サイアーランキングと種付料を見て感じたのはキタサンブラックの優秀さですね。順位は6位ですが出走数が他と比べて半分程度でこの順位なのでポテンシャルは高く勝率では上位の種牡馬と比べても一歩抜けている印象です。種付料2000万も納得の数字ではないでしょうか。
また、シニスターミニスターも優秀ですね。勝率が高いことはもちろんですが、芝と比べて賞金額が低いダート種牡馬で出走数も少ない中でこの順位にランクしていることは驚きでした。
同様にダート系の種牡馬であるヘニーヒューズとドレフォンも高い勝率を残していますね。いずれも一流のダート種牡馬ですが、芝系の種牡馬と比較すると種付料が安い点も出資を検討する際にはプラスになりそうです。
比較的リーズナブルな種付料の馬に目を向けるとミッキーアイルとリアルスティールが健闘していますね。ミッキーアイルは種付料150万の安価ながらまずまずの勝率を誇っており芝ダート問わない点も強みです。リアルスティールは大物がいないですが勝率は全体でもトップクラスでまず勝ち上がることが第一条件になる一口馬主には魅力的な種牡馬です。
一方で種付料に対して活躍が物足りないのがエピファネイアとシルバーステートですね。極端に結果が悪いという訳では無いですが、勝率のアベレージが高くない点とダート適性の無さにより安定感に欠ける点が悩ましく感じます。
また、ダービー馬のタスティエーラを輩出したサトノクラウンですが、本馬以外に目立った活躍馬がおらず全体では勝率が4%とかなり低調な結果に終わっているので扱いが難しい種牡馬ですね。
2歳サイアーランキング上位の種牡馬
合わせて早期始動の期待が出来る種牡馬の指標となる2歳サイアーランキングも紹介したいと思います。こちらも紹介する種牡馬については亡くなった馬や種牡馬引退した馬は割愛した上位20位までを紹介します。
2歳リーディングに関しては種付料が高い馬が安定して高い実績を残していますね。種付料が急騰したスワーヴリチャードですが、ランキング3位で勝率も15%超えと他の1000万台クラスの種牡馬と比べても遜色ない成績なので価格に見合った素晴らしい種牡馬だと思います。
その中で種付料がリーズナブルな価格帯ではリアルスティールとニューイヤーズデイの健闘が目立ちます。
リアルスティールは出走数は他の上位の種牡馬と比べて少ないですが、勝率は17%と上記に記載の種牡馬の中ではトップの数字を誇っており、種付料の安さを考えると破格の成績かと思います。
ニューイヤーズデイは昨年が初年度ということでまだ能力は未知数ですが、勝率は10%とまずまずで出走数も多いことから早期始動が期待出来そうな期待がありますね。種付料も安いのでリーズナブルな価格で2歳の早い段階からコツコツ稼いで欲しい方に合いそうです。
おすすめの種牡馬3頭について
上記の成績をもとにおすすめの種牡馬3頭を紹介していきたいと思います。ここではコスパを重視して種付料が低めの種牡馬から選んでいきます。
リアルスティール
まず1頭目はリアルスティールになります。初年度は期待に反して振るわない結果となっていましたが、2023年は年間リーディング、2歳リーディングともに上位にランクインしてきており、徐々に期待に伴った成績を残し始めている印象を受けます。
リアルスティール産駒の強みとしては高い勝率ではないでしょうか。上記のランキング表にも記載の通り、勝率だけを見ればトップランクの種牡馬にも引けを取らない成績を残しています。
現時点では大物が出ていない点についても、昨年レーベンスティールとフォーエバーヤングと大物感がある競走馬が出てきているので問題は無さそうです。
今後の産駒の活躍次第では種付料もすぐに上がってしまいそうなので、その前に出資しておきたいと思う1頭です。
ルーラーシップ
2頭目はルーラーシップです。種牡馬歴10年のベテラン種牡馬ですね。こちらも前述のリアルスティール同様に種付料は抑え目ながら年間リーディング、2歳リーディングともに上位にランクインしております。
大物が少ないですが重賞馬はコンスタントに輩出しており、芝ダート問わずに勝率が高く、6年連続年間サイアーランキングトップ10入りという安定感も頼もしいデータになるかと思います。
種付料から想像すると比較的手頃な価格での出資が出来そうなので、コツコツ楽しみながらも大舞台への期待も持ちたい一口馬主の大きな味方になってくれそうな種牡馬です。
ミッキーアイル
3頭目はミッキーアイルになります。上記で紹介した2頭からは少し能力は落ちますが、種付料が今年から150万に下がったので比較的リーズナブルな価格で出資出来ることが増えるのではないかと思っておすすめしています。
適性は短距離寄りなのでクラシックの王道路線へ向かう馬は少ないと思いますが、重賞馬も輩出していますし、芝ダート問わずに勝ち星を積み重ねている点が強みですね。
大舞台は目指さずともリーズナブルな価格で出資してコツコツ楽しみたい一口馬主の方にはおすすめ出来そうな種牡馬ですね。
本記事のまとめ
本記事では2023年の年間サイアーランキングと2歳サイアーランキングの紹介を行い、ランキング上位の種牡馬について種付料との関係を調べることで、コスパが良い種牡馬について考察してみました。
調査した結果、目的別のおすすめ種牡馬は下記になります。
- 価格に関係なく優秀な種牡馬を選びたい:キタサンブラック、キズナ、ロードカナロア
- ダートに強い優秀な種牡馬を選びたい:シニスターミニスター、ドレフォン、ヘニーヒューズ
- 手頃な価格のコスパの良い種牡馬を選びたい:リアルスティール、ルーラーシップ、ミッキーアイル
本記事が皆さんの出資馬選びの参考になれば幸いです