本記事では2年前のクラブ発足を経て今年が初の成績となるインゼルサラブレッドクラブの2020年産の3歳馬成績について色々な角度から分析してみたいと思います。
ノーザン系や海外牧場などバラエティに富んだラインナップで価格も幅広いので、生産牧場別や価格別の成績も振り返りました。
この記事を読んで今後の募集馬検討に役立てて頂ければ幸いです。
クラブ全体、ロード、ノルマンの成績を振り返った記事もありますので、良かったら合わせてご覧下さい。
>>【一口馬主】各クラブの2020年産の3歳馬成績を比較しました
>>【一口馬主】ロードサラブレッドの2020年産3歳馬成績を徹底分析
>>【一口馬主】ノルマンディーの2020年産の3歳馬成績を徹底分析
2020年産インゼルの3歳馬成績
まずインゼル全体での3歳馬成績から振り返ります。
全体成績は上記のようになりました。勝ち上がり率は50%近くと高いのですが、2勝した馬がオーサムリザルト1頭とかなり寂しい結果となりました。2022年はクリダームの重賞2着に始まり、新馬勝ちする馬もいて良いスタートに見えましたが伸び悩みましたね。
価格帯は中央値で3800万とかなり高めのクラブなので、この結果は期待外れだったと言わざるを得ないかなと思います。
インゼルの3歳馬の観点別の成績
ここからはさらに詳細に成績を分析したいと思います。「価格別の成績」「生産牧場別」の2点で成績を振り返りましたのでご覧下さい。
価格別の成績
まずは価格別の成績分布から確認していきたいと思います。
価格別の成績では2000万台が勝ち上がり率が高く優秀な成績を残しました。大物こそ出ていないもののアンテロースやイリスレーンは安定した成績を残しているので、価格なりの活躍は期待が出来そうです。
一方で4000万以上の馬は成績不振ですね。この価格帯は重賞挑戦や複数勝利が求められると思うのですが、勝ち上がるのがやっとの状況ですね。この結果を見ると現状ではインゼルの高額馬への出資は見送る方が良いように感じます。
生産牧場別の成績
次は生産牧場別の成績分布になります。
成績を比較した結果では社台の生産馬が2頭でしたが両方勝ち上がりの結果となっています。ノーザン系は勝ち上がり率はまずまずですが、募集金額からすると物足りない結果となっています。
深刻なのが目玉であった海外生産馬の成績で平均価格が5000万近くにもかかわらず、勝ち上がりは1頭止まりでした。やはり日本と海外で求められる適性の違いが苦戦に繋がっているように思えますね。
獲得賞金/募集金額トップ3
最後に本世代の現時点での獲得賞金トップ3と募集金額トップ3の成績を記載します。
獲得賞金トップ3
重賞2着のクリダームがトップとなりましたが、19頭とはいえ世代トップがこの結果では物足りない結果ですね。底を見せていないオーサムリザルトの今後の活躍に期待といった所でしょうか。
募集金額トップ3
高額馬も悲惨な結果となっていますね。一口50万のキタサンブラック産駒で注目を集めたシュバルツガイストも1勝クラス脱出の目途は立っているもののダート短距離が主戦場と想定とはかなり異なった展開になっていると思われます。
おわりに
本記事では3歳馬の成績をインゼルサラブレッドクラブに特化して成績の振り返りを行ってみました。以下まとめです。
- 勝ち上がり率こそ高いものの価格に見合った活躍とは言えない
- 中価格帯の成績が安定している一方で高価格帯の不振が顕著
上記の結果を踏まえると今年度までは募集の頭数制限もあるので、リーズナブルな馬を中心に出資。現役馬の成績を確認した上で、募集頭数が拡張される来年度の出資戦略を考えるという作戦で行きたいと思います。
私が入会して感じたインゼルの特徴を下記の記事で記載しているので、良ければ合わせてご覧下さい。