一口馬主を始めるにあたって収支が気になる人も多いのではないかと思います。SNSやネットで調べてみても重賞馬や活躍馬が多い成功パターンの例が公開さていることが多く、判断が難しいですよね。
一口馬主は「儲かるのか?」という疑問に対して、結論から言うと多くの人は赤字になります。
ただ、どの程度の成績を残すとどのような収支になるのかまでは知らない方が多いと思うので、この記事では筆者のリアルな収支を成績とともに公開します。
一口馬主ライフの一つの参考ケースとして、出資をする際に活用して頂けると幸いです。
この記事を読んでロードの出資仲間が増えると嬉しいです。
結論|一口馬主の収支は基本的に赤字
まず結論として一口馬主はほとんどの確率で赤字になると言われています。
20年前のデータにはなりますが、JRAが出したデータでも黒字になるのは12.8%という数字があるようです。
私の感覚でも黒字になるにはG1を複数勝つような大活躍馬に出資するか、出資した馬が高確率でOP馬になるくらいしか黒字にはならないと思うので正しいのではないかと思います。
以下で筆者のデータを公開しますので、成績と収支の関係を確認下さい。
実際の収支・出資馬成績
それでは早速ですが、筆者の収支と出資馬成績を公開したいと思います。
収支データ
一口馬主生活は現在8年目になりますが、正しく収支を付け始めたのが4年目からなので、4~7年目の4年分を公開します。
| 年度 | 馬代金 | 維持費 | 配当金 | 収支 |
|---|---|---|---|---|
| 2022 | 499,600 | 391,873 | 292,444 | -599,029 |
| 2023 | 584,880 | 527,402 | 491,150 | -621,132 |
| 2024 | 675,949 | 592,435 | 737,965 | -530,419 |
| 2025 | 700,600 | 643,385 | 822,138 | -521,847 |
見ての通りですが、4年間すべて赤字の結果となっています。4年間分を集計すると下記になります。
- 馬代金:2,461,029円
- 維持費:2,155,095円
- 配当金:2,343,697円
- 収支:-2,272,427円
- 回収率:50.8%
2024年、2025年に関しては配当金で維持費は賄えているので、この辺りが現実的なラインかと思います。
ただ、上記の収支だけだと出資馬の成績が悪いだけではないかと思われる方もいると思うので、以下で筆者の出資馬成績も公開します。
出資馬成績データ
続いて出資馬の成績になります。収支と同じく2022年~2025年の成績を記載します。

上記の結果をどのように捉えるかは人それぞれですが、可もなく不可もなくといった所ではないでしょうか。
4年間のサマリーは下記になります。
- 成績:430戦45勝
- 獲得賞金:13億7796万円
- 詳細:勝率10.5%、掲示板率40.7%、入着率70.5%
- 出資頭数:年間10頭前後
上記の成績でも大幅に赤字となるのが一口馬主の厳しい所ですね。勝率10%は一口馬主のおおよそ平均な数値となります。
以降で一口馬主の収支の仕組みについて説明します。
一口馬主の収支の仕組み
ここでは改めて一口馬主の収支に関する内容を整理したいと思います。
まず費用面については出資代金、月会費、維持費の3種類に分けることが出来ます。
出資代金は出資時に必要な費用、維持費は1頭ごとに毎月必要な費用となり、月会費はクラブごとに毎月固定で必要な費用です。
配当面は獲得賞金の分配が中心となりますが、引退時の精算金や故障時の見舞金も配当となります。
次は一口馬主が赤字になりやすい理由を深堀します。
なぜ一口馬主は赤字になりやすいのか
一口馬主が赤字になりやすい理由ですが、主に下記の3点です。
- 活躍する馬が少ない
- 月々の維持費の負担が大きい
- 控除により予想以上に賞金分配が少ない
維持費と配当については下記の記事で整理しているのでよかったら見て下さい。
活躍する馬が少ない
この点は運と努力次第になりそうですが、活躍する馬に高確率で出資することは難しいです。
以下の記事で各クラブの勝ち上がり率や複数勝利率をまとめましたが、トップクラスのクラブでも勝ち上がり率が50%強、複数勝利率が30%程度というのが現状です。
下記に記載の維持費と配当を考慮すると、価格が安い馬でも複数勝利は必達なのでハードルが高いと言えます。
月々の維持費の負担が大きい
ここは盲点になりがちですが、月々の維持費は費用に占める部分が多く負担がかなり大きいです。
例として1か月の平均維持費が60万、牝馬の引退時期とされる6歳の3月まで現役生活を送った場合を考えます。
この場合、維持費が発生するのは2歳1月から6歳3月までの約50か月になるので、維持費は60万×50のトータル3000万円となります。
これは安価な募集馬の約2倍、平均の募集馬価格くらいに該当するので、馬代金は回収出来ていても赤字となるケースは多いです。
一口馬主DBなどで表示される回収率は維持費を考慮していないので、赤字に気づいていない方もいるかもしれないですね・・・
控除により予想以上に賞金分配が少ない
こちらも盲点になりやすいポイントになるかと思います。
出資馬が稼いだ配当から騎手や調教師へ支払われる進上金やクラブ手数料の控除が発生するのは知っていても、思ったより配当が少ないと感じている方は多いかと思います。
状況次第で多少の前後はありますが、出資者の手元に入ってくる配当は獲得賞金の約70%程度と考えておきましょう。
当然こちらも一口馬主DBなどで表示される回収率には反映されないので、指標は良いのに赤字というケースは多々あります。
下記の記事で概算の数字を出してみましたが、1000万程度の募集馬でも維持費を含めて黒字化するには5000万程度、3000万程度の募集馬になると1億近く稼がないといけない計算となります。
まとめ
本記事では私の収支を成績と合わせて公開しました。中々に厳しい現実だったのではないでしょうか。
個人的にも勝率が1割を超えており、まずまずの成績だと思っていたのでに大幅に赤字な点は正直ショックでした。
正直な所、重賞クラスの馬に出資出来ないと馬代金を含めてプラスに持っていくことは難しいかと思います。
本記事を参考に一口馬主を始める際の収支の現実について理解頂けると幸いです。
一口馬主は非常に楽しいですが、投資的な意味合いでみるとほぼ赤字になるのでその点は意識して楽しみたいですね。





